
9月下旬から10月上旬にかけて、マルシェには、熟れ過ぎたトマトが並びます。夏の太陽の光をいっぱい浴びて、真っ赤に熟したトマト。甘みがギューと凝縮されて、実はこの時期のトマトが一番美味しいのではないかと思うほど。そしてこの季節には、トマトソース用のトマトが安価で販売されます。ストック用のトマトソースを手作りする季節。フランスの夏の終わりの手仕事トマトソース作りをご紹介します。
マルシェに並ぶトマトソース用トマト

9月の下旬にマルシェに行くと、トマトがごろごろと入った大きな籠を持っている人に出会しました。そろそろトマトソース用のトマトが出回る季節です。トマトソース用のトマトは生産者のところでしか購入することができず、それも年に二、三週間のみ販売となっています。

いつまで販売されるかわからないので、我が家も早速購入しました。それも5キロのトマトを!なかなかの量です。家に帰ってトマトを食べてみると、なんて甘いの!と驚いたほど。しっかり土の上で栽培されたトマトは、凝縮された深い甘みがあります。今年のトマトソースは美味しいものになるはず!さあ早速トマトソース作りです。
トマトソースの作り方

我が家では、基本的にシンプルなトマトソースを作り、保存しています。シンプルなトマトソースはアレンジがきくので、使い勝手がいい。ですので、トマトと香りをつけるためにニンニクを入れるだけの本当にシンプルなトマトソース。
材料
トマト、ニンニク、オリーブオイル、砂糖
作り方
1 トマトを湯むきします。湯むきせずにトマトソースを作ることはできますが、湯むきした方が、舌触りの良いトマトソースになります。
2 ニンニクをみじん切りにして、多めのオリーブオイルで炒めて、香りを引き立てます。
3 そこに湯むきしたトマトを入れます。家庭によってトマトを煮詰める時間は違いますが、我が家では2時間は弱火でじっくり煮詰めます。煮詰めれば煮詰めるほど、トマトの甘みが凝縮され、奥深い味のトマトソースとなります。
4 1時間ほど煮詰めたら、砂糖を少し入れます。砂糖はトマトの酸味を抑えてくれ、自然なトマトの甘みを引き立ててくれます。
5 2時間煮詰めたら、木ベラで丹念にトマトを潰したら、出来上がり。
煮沸消毒した瓶にトマトソースを詰め、瓶詰めしたら何ヶ月も保存することができます。
フランスではみじん切りした玉ねぎを入れたトマトソースもよく作られるようです。
トマトソースを使った料理

フランスでは、トマトソースを使った料理は、トマトソーススパゲティやピザ用のソースに使われることが多い印象です。トマトソース自体イタリア料理でよく使われるので、フランス料理というよりは、どちらかというと家庭で作るイタリア料理に使われます。フランス人はフランス料理だけを食べているのではなく、日常的にパスタやピザを食べるフランス家庭は多くあります。
我が家でも、トマトソースを手作りしたときは、一度はトマトソーススパゲティでいただきます。時間通りに湯がいたスパゲティに、塩で味を整えたトマトソースをかけて食べます。パルメザンチーズも忘れずに。パルメザンチーズの塩っ気とトマトソースの相性は抜群。なかなかの美味しさです。凝縮されたトマトソースの美味しさは、シンプルな食べ方ほど引き立つように感じられます。
その他に、鳥のもも肉のトマトソース煮やミートボールのトマトソース煮なども、手作りトマトソースを使って作ります。
手作りトマトソースは夏の野菜の美味しさが一年中堪能することができます。どんな素材とも相性がいいので、心からおすすめしたい保存食です。ホールトマト缶を使ってトマトソースを作ることもできますが、やっぱり夏の終わりのトマトで作ったトマトソースには敵いません。もし大量のトマトを購入できたら、ぜひトマトソースを手作りしてみてくださいね。