
フランスの冬は厳しいー。曇り空が続いて、芯から冷える寒さ。ブルブル震えながらも、家に帰ってきて、身体がじんわりと温まるような料理を食べるときは、ちょっとした幸せを感じるひととき。そんなフランスの冬に、体を温める料理のひとつがオニオングラタンスープ!とろけるチーズと玉ねぎの優しい甘みが堪らなく美味しいのです。今回はレシピとともにオニオングラタンスープをご紹介します。
義理祖母のオニオングラタンスープ

私が初めてフランスでオニオングラタンスープを食べたのは、義理祖母宅。今年なんと99歳という歳を迎えた義理祖母は、今でこそもうあまり自分で料理をすることが難しくなってきていますが、10年ほど前は、1年に1度南仏の家に遊びに行くと、いつも彼女の手料理で私たちをもてなしてくれました。義理祖母は、昔ながらのフランス人女性といった感じで、私たちの滞在中は、手間を惜しまない伝統的なフランス料理を作ってくれました。私がフランスに住む中で、家庭的なフランス料理を学んだのは、この義理祖母と言っていいほど。そんな義理祖母の料理の中でも、美味しかったもののひとつはオニオングラタンスープなのです。
オニオングラタンスープを初めて食べたときは、今でも覚えています。とろとろ溶けたチーズがのったパンが浮かぶスープ。もう見た目から美味しそうです。スープ皿が運ばれてきたとき、思わず小さく拍手をしてしまったほどです。
そして口にしてみると、こんなにスープが甘いの?と、とても驚きました。お砂糖なんて全然入っていない、ただただ玉ねぎの自然の甘みが身体に染み渡ります。それにオニオンスープの甘みがパンにひたひたと染みていて、なんとも言えない絶妙な美味しさ。オーブンで溶けたチーズも、オニオンスープとパンと相性がいいのです。初めて食べたオニオングラタンスープは感動と言ってもいいぐらい、ものすごく美味しかったと今でも記憶の中に残っています。
その後、オニオングラタンスープをレストランで食べたりしましたが、ちょっと塩辛くて、玉ねぎの甘みがあまり感じられず、何か義理祖母のオニオングラタンスープとは何か違うなぁと思ったり。義理祖母のオニオングラタンスープをおうちでも食べてみたいと思い、義理祖母にレシピを教えてもらいました。今回はそんな義理祖母から直接伝授してもらった、とっておきのオニオングラタンスープのレシピをお教えします。
オニオングラタンスープのレシピ

材料(4人分)
玉ねぎ大玉4個
バゲット8切れ
チーズ
水 1L
小麦粉小さじ2
油
バター50g
塩こしょう少々
作り方
1 玉ねぎをくし切りにして、油をひいたフライパンで、最初は強火で炒めて、しんなりしてきたら焦げないように丁寧に弱火で炒めます。ポイントは、玉ねぎが美味しそうなあめ玉色になってくるまで、最低1時間ぐらいは炒めること。バターを加えて、5分ぐらいまた炒めます。
2 その間に切ったバゲットをオーブントースターでかりっとなるまで焼きます。
3 玉ねぎに小麦粉を入れ、10分ほど炒めます。
4 1Lの水入れ、20分ほど煮込みます。最後に塩こしょうで味を整えます。
5 煮込んだ玉ねぎとスープを分けます。
6 耐熱スープ皿に切ったパンとチーズをいれます。スープの中にとろけるチーズを入れ、パンを入れ、その上にチーズをのせていきます。伝統的なオニオングラタンスープには、炒めた玉ねぎは入れませんが、少しぐらいなら玉ねぎを入れてもOK。
7 スープを入れた耐熱皿をオーブンかオーブントースターでチーズがとろけるまで焼いたらできあがり。
ポイントは、玉ねぎを焦がさずにしっかりあめ玉色になるまで炒めることです。玉ねぎの甘みを出すことで、お砂糖なんていらない自然な甘みを引き出すことができるからです。義理祖母曰く、この甘みがオニオングラタンスープの美味しさの秘密なのだとか。
まだまだ寒い日は続きます。フランスの伝統的な冬の料理オニオングラタンスープは、優しく身体を温めてくれるそんな料理です。ぜひ、お試しくださいね。