バルビゾンの街並み

フランスには、小さくても魅力的な街や村がたくさん存在します。絵本に出てくるような可愛らしい街並みや、どこか懐かしさが感じられる素朴な風景があります。そんなフランスの小さな街を散歩するこのシリーズ。今回はパリから車で1時間南下した所に位置する画家たちの村バルビゾンにご案内いたします。

バルビゾンの街並み

パリから南に1時間ほど車で行くと、1870年代ごろ画家たちが住み着いた村バルビゾンに着きます。バルビゾンはフォンテーヌブローの森に隣接していて、バルビゾンの周りは今も手付かずの自然が残っていて、どこか懐かしさを感じさせる田園風景が広がっています。パリから直通の交通機関がないにも関わらず、多くの人が訪れる村なのです。

画家たちの村

バルビゾンの村にあるモザイク画

バルビゾンと言えば、画家たちの村として有名です。バルビゾン派と呼ばれ、1830年から1870年頃にかけて、バルビゾン村やその周辺に滞在し、風景画や農民画を描きました。

バルビゾン派で有名なのが、ミレーです。バルビゾンの農家を描いた「落穂拾い」は、教科書にも載っている絵画なので、知っている人も多いのではないでしょうか。バルビゾンには、ジャン=フランソワ・ミレーの美術館とアトリエがあり、アトリエはミレーの死後からほとんど変わっていないのだそう。ミレーの絵画だけでなく、私物や写真などがあり、ミレーの素顔に触れることができるのだそうです。

バルビゾンの村にあるモザイク画

バルビゾンには、村の至る所に、バルビゾン派の絵画のモザイク画が展示されています。村を歩いていると、いかにこの村でバルビゾン派が旺盛を極めたかというのが肌で感じられるほどです。

バルビゾンのアートギャラリー

またバルビゾンは小さな村であるにも関わらず、いくつものギャラリーがあって、かつて隆盛したバルビゾン派の流れを現在も受け継いでいるような印象を受けます。

石積みの美しい家が立ち並ぶ

バルビゾンの街並み

バルビゾンには、石積みの美しい家が立ち並んでいます。素朴な家というよりも丹念に手入れされた美しい家が多い印象。どの家も美しい味わいがあって、バルビゾンという美しい村を形作っています。

バルビゾンの街並み

私が訪れた時期は、丁度藤の花が綺麗に咲いており、村の至る所に藤が咲いていました。思わず足を止めて眺めてしまうほど、立派な藤が咲いていました。これもこの村に住む人たちが丹念に手入れをしているからでしょう。こうして村の人々が丹念に植物を育てているというのもバルビゾンの魅力のひとつです。

自然に囲まれた村

バルビゾンの村を出ると、のどかな田園風景が広がっています。バルビゾンの村を少し抜けると、フォンテーヌブローの森への入口があります。このフォンテーヌブローの森はミレーを始めとするバルビゾン派の画家たちもよく訪れたのだそう。実際にミレーの彫刻が森の入口辺りにありました。バルビゾンとフォンテーヌブローの森は隣接していて、村と森がまるで共存しているような印象を受けた程です。バルビゾンを歩いていると、不思議と森の息吹きが感じられるようです。前回バルビゾンを訪れたときは、フォンテーヌブローの森を散歩しました。訪れたときは、丁度秋の始まり。紅葉が色づき始め、所々赤や黄色に紅葉した木々が美しかったことが記憶に残っています。また栗がたくさん落ちていて、街中では感じることのできない自然の秋が感じられました。

またバルビゾンの村は、バルビゾン派が描いた田園風景が村の周りに広がっています。車でこの村に来るときに、どこまでも続く田園風景が印象的でした。この風景をミレーが描いたのかなと想像できるほど、昔から変わらないであろう農園が残っています。

バルビゾンの街並み

バルビゾンは村そのものも美しいですが、村の周りに広がる自然が魅力的。バルビゾン派が惹きつけられた理由がわかるような気がしました。

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