紫カタバミ

フランスの田舎街を歩いていると、庭や玄関まわり、塀のまわりなどに植えられた植物の美しさ、そのセンスにはっとさせられます。フランスの田舎まちの魅力は、おうち植栽ではないかと感じるほど、植栽が「美しい景観作り」の一翼を担っています。

このシリーズでは、庭作りのアイデアになればという想いから、私が実際フランスの田舎まちを歩いて撮ってきた植栽の写真をご紹介。今回取り上げるのは、フランスの田舎でよく見る雑草を上手に装飾したおうちのフォト。お楽しみください。

カタバミが彩る空間

紫カタバミ

外観作りや庭づくりをするときに、雑草は対策しなければならないものと考える人も多いのではないでしょうか。フランスの田舎に行くと、雑草がある空間を残しながら、外観づくりをしているおうちを見かけます。

雑草でよく見かけるのが紫カタバミ。4月ごろから花を咲かせます。紫カタバミを見ると、「ああ春だなぁ」と感じさせられます。無限繁殖と呼ばれ、どんな環境であっても、毎年必ず花を咲かせる生命力の強い野草。近所のおうちでも毎年同じ場所に花を咲かせています。紫カタバミは苗が販売されていることもあるので、厳密に雑草とは呼べませんが、それでも手入れをせず放置したまま毎年花を咲かせるので、雑草や野花に近い存在です。

紫カタバミ

紫カタバミがお洒落だなぁと感じるのは、外壁の壁の間から紫カタバミが咲いている光景を見たとき。強い繁殖力が感じられると共に、紫の愛らしい花が可愛らしい。フランスの田舎の古い外壁に紫カタバミが咲いていると、なかなか味のある光景に感じられます。

紫カタバミ

また紫カタバミをプランターで育てて装飾している家も見かけます。野花のようにほぼ放置の状態でも元気に育つので、手軽に外観や庭を可愛らしく装飾することができます。

野花を上手くチョイスして彩る植栽

雑草や野花が彩る空間

雑草や野花が彩る空間

フランスの田舎のおうちでときどき見かけるのが、無造作なんだけど、どこか味のある小さな花壇。花をわざわざ買ってきて植えたのではなく、いくつかの野花が植えてあったり、本来は雑草で刈られてしまう植物があえて植えてあったりします。そんな花壇を見ると、ナチュラルな魅力に惹き込まれます。野花や雑草は放置したままだと、手入れのされていない庭になってしまいますが、上手くチョイスして、ある程度手入れをすると、お洒落な空間になるのだと教えてくれます。

野花雑草と花苗がミックスされた空間

野花雑草と花苗がミックスされた空間

野花雑草と花苗がミックスされた空間

よく見かけるのが、薔薇などの花苗と野花雑草が上手く植えられた空間です。ぱっと見たところ、花苗が華やかでそちらに目がいくものの、よく見ると野花雑草が横に植えられているのだわかります。花苗だけだと人間の手で整えられた人工的な美しさになりがちですが、傍に雑草が植えられているだけで、ナチュラルな美しさのある空間になっています。野花や雑草は伸びっぱなしというわけではなく、程よく整えられているので、あえて花苗と野花や雑草を上手くミックスさせているのでしょう。雑草だからといって、すぐに処理してしまうのではなく、上手に共存させて自然な美しさを作り出すのが上手だと感心させられます。

フランスの田舎で見る野花や雑草が上手に庭や花壇に残す空間からは、どこか心が和らぐ自然な美しさが感じられます。野花や雑草が生えてきたらすぐに対策をするのではなく、あえて装飾する。ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

※この投稿は1年以上前に投稿された記事です