
日本ではあまり知られていませんが、南仏では伝統的な工芸品として陶器やグラスが作られています。今回は南仏の旅で見つけた陶器やグラスをご紹介します。
ビオットの吹き気泡ガラス

フランスの家族の家で使われている吹き気泡のワイングラスが素敵だなぁとずっと思っており、尋ねてみたところ、南仏のビオットという小さな村で作られているグラスだということがわかりました。いつか私もビオットのグラスを購入してみたい!という念願が叶ったのは、何年か前のこと。南仏を訪れた時に、ビオットを訪ねてみました。
ビオットはニースとカンヌの間に位置する村。コートダジュールらしい静かな時間の流れる小さな村で、吹き気泡ガラスが作られています。南仏ではビオットの吹き気泡ガラスと言えば南仏の工芸品として有名ですが、その歴史はそれほど長いものではなく、1950年代の後半にアトリエが誕生したとのこと。それ以降、南仏を代表する工芸品のひとつとなり、ビオットの吹き気泡ガラスを購入するためにわざわざこの村を訪れる人も少なくはありません。



ビオットの工房では、吹き気泡ガラスが実際に作られている様子を間近で見ることができます。手早く吹き気泡ガラスが作られる過程は職人の技。思わず息を呑むほど惹き込まれます。工房に隣接するショップではここで作られた吹き気泡ガラスを購入することができます。ワイングラスやグラス、花瓶、ピッチャーなど、ひとつひとつ味のあるガラス製品が並んでいます。
私自身、ここを訪れる前からビオットの吹き気泡ガラスに魅せられていたので、ワイングラスを選ぶのにかなり時間がかかりました。どれもこれも美しい…。そして購入したのがこちらのワイングラス。


実際太陽の光が美しいコートダジュールで作られているグラスだけあって、光が当たったときは、グラスの美しさにうっとりするほど。数年前に訪れて以来、再訪はまだ叶っていませんが、いつかまたビオットの吹き気泡ガラスを買いにこの村を訪れたいと思っています。
プロヴァンス陶器

次にご紹介するのはプロヴァンス陶器。プロヴァンス陶器は南仏のプロヴァンス地方で作られています。この地方に伝わる伝統的な制作方法で生産され、南仏らしい緑や黄色などのビビットな色が特徴的で、オリーブや葉など南仏をイメージする絵付けがされています。
プロヴァンス陶器はビオットの吹き気泡ガラスのようにひとつの村の工芸品というわけではなく、プロヴァンス地方の多くの村で制作されているようです。
プロヴァンス地方に行くと、プロヴァンス陶器はどの街でも見かけます。以前、ユゼスを訪れたときには、マルシェでプロヴァンス陶器が販売されていました。南仏らしいビタミンカラーにオリーブやさくらんぼなどの可愛らしい絵付けのプロヴァンス陶器が並んでいます。

リュベロン地方自然公園域内にある美しい村ゴルドを訪れたときは、この村の近くの工房で制作されているプロヴァンス陶器のお店がありました。美しい色のプロヴァンス陶器に惹きつけられ店内も多くの人で賑わっていたほど。私もその美しさに魅せられて、ナッツなどを入れる陶器を購入しました。
黄緑と青色のこの陶器を見る度に不思議と、南仏の澄み渡る青い空と海、そして太陽の下生き生きとそびえ立つ木々の葉を思い出します。
南仏のグラスや陶器は、天候に恵まれた自然豊かなこの地方でしか生まれないもののように感じます。南仏を訪れる機会があればぜひ手に取ってみてくださいね。