ジヴェルニーのモネの家の庭

フランスには、小さくても魅力的な街や村がたくさん存在します。絵本に出てくるような可愛らしい街並みや、どこか懐かしさが感じられる素朴な風景があります。そんなフランスの小さな街を散歩するこのシリーズ。今回はパリから電車で約1時間のノルマンディ地方の小さな街、ジヴェルニーにご案内いたします。

ジヴェルニーへ

ジヴェルニー

パリ・サン=ラザール駅から電車に乗り、1時間ほどでヴェルノン・ジヴェルニー駅に着きます。電車からはセーヌ川が見えます。パリのセーヌ川とは違い緑豊かな川沿い。自然豊かな田舎町の景色が次々と目に入ってきて、パリから1時間ほどの場所なのに、全く違う雰囲気。「モネが愛したジヴェルニーはどのような街だろう。」と心も弾みます。

ジヴェルニーの街には、駅からバスに乗って行かなければなりません。駅からはシャトルバスが出ています。バスに乗ると、大体20分ほどでジヴェルニーに着きます。バスの道中、のどかな田園風景が次々と目に入ります。そして、バスを降りると、すぐに空気の違いを感じたほど。合唱するような鳥の鳴き声が聞こえてきて、あー気持ちがいい。田舎の空気に癒されたような気持ちになったほどです。

モネの家と庭園

ジヴェルニーのモネの家の庭

ジヴェルニーの街と言えば、モネが亡くなるまで住んだモネの家と庭園です。ジヴェルニーにはモネの家を訪れる人で花の咲く季節は賑わっています。

バス停から徒歩で5分ほどの距離にモネの家と庭園があります。まずは、睡蓮が有名な池を訪れてみました。ここには至るとこに様々な植物が植えられていています。ここの庭師も「何かしら手入れしなければいけないことがあるよ。」と話していたほど、見事に手入れされた美しい庭園。ここに咲く花や木々は勿論美しいのですが、鳥のさえずり、さらさらと心地よく吹く風、水面が揺れる川面、どこからか運ばれてくる草や花の香り。五感に訴えかけてくるような自然がここにはあります。

ジヴェルニーのモネの家の庭

日本の影響を受けてモネが作った太鼓橋があります。残念ながらモネの絵に描かれている睡蓮はこの時期はまだ咲いてなかったのすが、それでもモネがインスピレーションを受け、あのモネの傑作「睡蓮」の池を訪れて、モネの創作の源に触れられて思いがしました。

ジヴェルニーのモネの家の庭

ジヴェルニーのモネの家の庭

次は、モネの家へ。モネの家の前にはこれでもかと思うほど、美しく手入れされた庭が広がっています。庭の色彩もしっかりと計算されて作られた庭。私が訪れたこの季節はチューリップが至る所に植えられていました。桜の季節に、咲き乱れる桜を見過ぎて、頭がくらくらしそうな花に酔ってしまうような状態になることがありますが、ここでも同じように花に囲まれてなんだか夢心地な気分になったほどです。

ジヴェルニーのモネの家

モネの家は可愛らしいピンクと白の外壁に緑の雨戸がいいアクセントになっています。中に足を踏み入れると、膨大な浮世絵のコレクションに圧倒されます。実際に当時はここまで浮世絵が展示されていたかはわかりませんが、それでも浮世絵に傾倒したモネの熱狂ぶりに触れるような思いがしました。

ジヴェルニーのモネの家

モネの家は、色調を大事にしていたそうで、どの部屋もモネのこだわりが感じられることができます。台所には、すごい数の鍋も並べられていて、食通だったモネの一面に触れることもできました。

ジヴェルニーの街をぶらぶら

ジヴェルニーの村

モネの家を後にして、ジヴェルニーの街をぶらぶらしました。ジヴェルニーは街というより村と呼んだ方がいいかもしれません。いくつかのレストランとブティック、ギャラリー以外は、ただただ大きな家が立ち並んでいます。

クロードモネ通りには、美しい家が立ち並んでおり、ただただそれを眺めるだけでも楽しいものでした。どの家も丹念に手入れされた庭があり、ちょうどこの季節藤の花が庭からちょこっと顔を出していました。それが春らしい景観を彩っています。

ジヴェルニーの教会

クロードモネ通りを10分ほど歩くと、小さな教会があります。地元民が訪れる教会で、ここにはモネのお墓もあります。モネの家と庭園に訪れていた観光客もこちらまでは訪れることは少ないようで、モネが愛したジヴェルニーの静けさに触れることができたようでした。

ジヴェルニーは主にモネの家と庭園が有名で、その他は何か特別なものがあるわけではありませんが、それでもモネが愛し、インスピレーションとなった自然がいつまでもここには残っています。そんなモネの創作の源に触れることができて、改めてまたモネの絵画を見てみたいという想いに駆られました。

※この投稿は1年以上前に投稿された記事です