モネの庭

フランスには美しい庭園があります。ベルサイユ宮殿の庭やモネの家の庭など、庭園と言えども形式も様々で、フランスの庭園文化の奥深さが感じられます。今回はフランスの庭園から学びたい庭づくりのアイデアについてお話します。

フランスの庭園様式の種類

フランス式庭園

フランス式庭園

まずは庭づくりのアイデアの前に、フランスの庭園様式の種類について見ていきたいと思います。まずフランスの庭園の中でも有名なのが、フランス式庭園です。左右対称で幾何学的に配置された構造が特徴的。自然の美しさというよりは人工的な美しさが感じられます。庭には噴水や池が設置されていて、かつてのフランスの王家の権威が感じられる豪華絢爛な造りとなっています。ベルサイユ宮殿やシャンボール城などのフランス式庭園が有名です。

フランス式庭園の対照的な庭園として有名なのが、イギリス式庭園です。人工的な庭園への反発から生まれた庭園様式で、自然のありのままの美しさを取り入れた庭園。フランスではフランス式庭園を嫌ったマリーアントワネットがベルサイユ宮殿の中にイギリス式庭園を作ったことが有名です。現在は自然の美を生かしたイギリス式庭園にインスピレーションを受けた庭園がポピュラーです。

フランス式庭園を取り入れたモネの庭

フランス式庭園とイギリス式庭園をミックスした庭園もあります。フランスの一番美しい庭と名高いモネの家の庭は、一部分フランス式庭園の左右対称の配置を取り入れながらも、イギリス式庭園の自然のありのままの美しさを再現しています。

次にフランスの庭園から学びたい庭づくりのアイデアを具体的に見ていきましょう。

花を雑多に植える

モネの庭

モネの庭

イギリス式庭園のように自然の美を再現する庭園作りでよく見られるのが、計算された上で花を雑多に植えた庭です。一種類の花を花壇に植えるのではなく、何種類もの花を植えています。例えば、モネの家の庭では、何種類もの植物が同時に植えられていて、見事なまでに自然の美しさを再現。フランスでは有名な庭園だけでなく、街中の公共の場の花壇でも、花を雑多に植えていることが多く、フランスらしい庭作りには欠かせない植物の植え方と言えるのではないでしょうか。

アーチを設置する

モネの庭のアーチ

モンマルトル美術館のアーチ

フランスの庭園には、アーチが設置されていることが多いです。バラや藤などの蔓性植物を絡ませています。フランスらしい庭と言えば、アーチを連想するぐらい、アーチはフランスの庭づくりには欠かせません。田舎などの少し大きめの庭を持つおうちでも、アーチを設置している例が多くあります。アーチがあると、庭にお洒落さがぐっと増すように感じられます。

庭で過ごす為のベンチやテーブルの設置

ユゼスの美術館の庭

モンマルトル美術館の庭

庭園に行くと、必ずと言っていいほどベンチやテーブルが置いてあります。庭園にはカフェやレストランがあることが多く、天気が良い日は庭園でサービスが提供されます。春から秋にかけて天気の良い暖かい日は、静かに庭園で過ごせると魅力のひとつとなっています。

日本では庭は過ごす場所と考える人は多くないかもしれません。フランスは夏以外は晴れ間が少なく、フランス人は天気の良い日は外で過ごすことを好みます。夏はそこまで気温も上がらず過ごしやすい天気という理由も関係しているかもしれません。そんなフランス人にとって、庭は食事をしたり、休憩したり、日常を過ごす場所。ベランダなどの小さなスペースであっても椅子を設置して、朝のコーヒーを飲む人さえいるほどです。我が家の窓から夏場はベランダで朝食を取っている人たちをよく見かけるぐらいです。庭を持つフランス人たちは、必ずと言っていいほど、ベンチやテーブルを設置しているので、日常の一部を過ごす庭づくりは最もフランスらしい庭づくりと言えるように思います。

フランスの庭園から取り入れることができそうな庭づくりのアイデアをお話致しました。フランスらしい庭づくりをしてみたいとお考えの方、ぜひ取り入れてみてくださいね。

※この投稿は1年以上前に投稿された記事です