
夏野菜がマルシェに並ぶようになりました。トマトやきゅうり、ズッキーニなどの鮮やかな野菜がスタンドに山積み。太陽の光がさんさんと降り注ぐこの季節は、そんな夏野菜をたっぷり使ったお惣菜が食べたくなるものです。この季節に家庭でよく作られるフランスの夏定番のお惣菜タブレをご紹介します。
タブレとは ?

いきなりですが、クスクスという食材はご存じでしょうか。クスクスとは、北アフリカから中東にかけての地域で食べられる食材。デュラム小麦粉を原料とした粒状の食べものです。北アフリカでは、クスクスは主食として日常に食べられるのだそう。肉と野菜の煮込み料理を戻したクスクスにかけて食べるのが一般的。北アフリカでは、それぞれの家庭でクスクスのレシピがあり、煮込み料理に使うエピスも自分たちで配合している家庭もあるほどなのだとか。まさに北アフリカのソールフードなのです。クスクスはフランス人も大好物の料理のひとつで、フランス人の好きな料理ランキングでも必ず上位に入るほど、人気の高い料理です。
煮込み料理以外にも、クスクスは夏にはサラダとして食べます。それが今回ご紹介するタブレ。タブレはトマトやきゅうりなどの夏野菜から出る水分やオリーブオイル、果汁を利用して、硬い粒状のタブレを戻します。レモンやハーブなどが材料として使われることも多く、爽やかでさっぱりとした夏サラダなのです。夏野菜の彩り豊かな見た目も食欲を誘います。サラダ兼主食として頂くことができるので、食欲のない夏には、ぴったりのお惣菜なのです。

フランスでは、お惣菜屋さんだけでなく、パン屋やスーパーのお惣菜売り場には必ず販売されているほど、定番のお惣菜。北アフリカや中東から来たお惣菜ですが、夏になるとフランスの家庭で本当によく作られています。煮込み料理としてのクスクスは、エピスの使い方が難しく、フランスの家庭で作られることはあまりありませんが、タブレは火を使わずに手軽に作ることができるのです。特にバーベキューなどのお肉との相性も良く、夏は多くの場面でタブレが大活躍します。
タブレのレシピ

我が家でも、シンプルですが、夏に必ず作るタブレのレシピがあるので、ご紹介したいと思います。
材料(4人分)
クスクス200g 、トマト大2個、きゅうり2本、イタリアンパセリまたはミント、オリーブオイル50ml、レモン半分、水(150g)、塩
レシピ
1 トマトときゅうりをサイコロ型に切る。
2 ボウルにクスクスを入れて、そこにオリーブオイル、レモンの搾り汁、切ったトマトやきゅうりを入れて、混ぜます。

3 ボウルにラップをして、冷蔵庫へ入れて、10分ほど待ちます。
4 10分後に冷蔵庫から出して、かき混ぜます。その時まだクスクスは固いので、水を足します。ラップをして冷蔵庫に入れます。何度かこの作業を繰り返し、クスクスが柔らかくなるまで繰り返します。水を足しすぎると、クスクスがべっちゃとしてしまうので、少しづつ足していくのがポイントです。
5 みじん切りにしたイタリアンパセリまたはミントをボウルに入れて混ぜ、塩で味付けをしたら、できあがり。

タブレは野菜から出る水分次第で、あとで加える水の量も変わってきます。クスクスは基本的に大体同じ重さの水で戻すのが目安となっています。クスクスの分量より多い量の水は加えないように気をつけてくださいね。

タブレはタブレだけで食べることもありますが、フランスでは、Chipolata(シポラタ)と呼ばれるソーセージと頂くことが多いです。塩っ気の多いソーセージなので、Chipolata(シポラタ)との相性も抜群◎
タブレはここで紹介した食材以外にも、パプリカや生玉ねぎ、グレープなどの柑橘類なども合います。中東風として、フランスではレーズンやミントがよく食材として使われています。日本でタブレを作るのであれば、ハーブとして紫蘇を入れてみても意外と美味しいかもしれません。日本人には馴染みのないクスクスですが、日本人の舌に合うお惣菜だと思うので、クスクスを見つけたら、ぜひ挑戦してみてくださいね。