フランス 南仏地方の小さな町ルッサン(lussan)

フランスには、小さくても魅力的な街や村がたくさん存在します。絵本に出てくるような可愛らしい街並みや、どこか懐かしさが感じられる素朴な風景があります。そんなフランスの小さな街を散歩するこのシリーズ。今回は南仏に位置する小さな村、ルッサンにご案内いたします。

街の木々も黄色や赤に彩り始め、秋晴れの気持ちの良い日。自然豊かな田園の中を車で走っていくと、高台に城壁で囲まれた小さな村が見えました。ここは、アヴィニヨンからそう遠くない南仏の小さな村ルッサン(Lussan)

ルッサンは、とても小さな村なので、住民のみが車で村に入ることができます。高台の下の駐車場で車を停めて、村へ向かいます。村は意外に高い所にあり、中世にこのような城壁が作られたことに驚いたほどでした。

 

フランス 南仏地方の小さな町ルッサン(lussan)の地図

高台からの美しい景色

フランス 南仏地方の小さな町ルッサン(lussan)高台から広がる田園風景

ルッサンに足を踏み入れてまず印象的だったのが、高台からの景色。ルッサンは城壁に囲まれているので、高台から360度のパノラマの景色を味わうことができます。ルッサンの周りには街一つなく、ここには昔からずっと変わらないであろう、長閑な田園風景があります。

ちょうど訪れた日は、ここから見える木々も赤や黄色に色づき始め、景色に彩りを添えていました。秋の冷たく澄んだ空気は、景色をより一層美しく見せてくれるかのよう。騒音が一つもない、静けさの中で、この景色を眺めていると、不思議と安らぎ、そして穏やかな気持ちになれました。ちなみに晴れた日はアルプス山脈のモンブランも見えるのだそうです。

中世の面影を残す村の城と城壁

フランス 南仏地方の小さな町ルッサン(lussan)15世紀に建てられた城

ルッサンで、一際存在感が感じられるのがお城です。このお城は、15世紀に建てられ、1789年のフランス革命まで、オーディベール家の支配下にありました。その後、学校やカフェ、裁判所として利用され、現在は、村役場となっています。お城ではなくなってから、長い年月が経ちますが、それでも中世の雰囲気を残し、かつての栄華が感じられる場所です。

 

フランス 南仏地方の小さな町ルッサン(lussan)見張り窓からの風景

また村を取り囲む城壁には、敵がやってくるのを観察するためにくり抜かれた見張り窓も多く残っていて、かつての緊張した情勢が感じられます。

ルッサンの街並み

フランス 南仏地方の小さな町ルッサン(lussan)石造りの街並みはまるでファンタジー世界のよう

ルッサンの村は、白やベージュ色の石積みの建築物が立ち並んでいます。このような石積みの建築は南仏特有のスタイルですが、他の村とは違って、石積みが剥がれ落ちた建築物はなくて、どの家の外観も丹念に手入れされているのがわかります。清潔感を残しつつも、石積みの建築物ならではのナチュラルな美しさがここにはあります。

ルッサンは、小さな道が入り組んでいるのも村の魅力の一つです。車も通れないような細い道がいくつもあります。素朴で美しい家々が立ち並ぶ小さな裏道のようなところを歩いていると、なんだか絵本の中の世界に紛れ込んだような気分になるほど、メルヘンな雰囲気が漂っています。

商店がない村

フランス 南仏地方の小さな町ルッサン(lussan)商店のない静かな町の風景

ルッサンは、「フランスの最も美しい村」協会からも、認定を受けていますが、村に商店はなく、観光地的な要素は感じられません。街に2件のレストラン(うち一件はホステル)はあるものの、スーパーなどの商店は見当たらないほどです。現代の便利さから程遠い環境にありますが、それがかえってこの村の魅力となっているよう。都会では感じることのできない、この街特有のゆったりとした時間の流れがあるように感じられました。

秋の晴れ渡った空の下、自然に囲まれたルッサンの空気は澄んでいて、気持ちがいいものでした。村に商店もないということもあり、この村ならではのゆったりとした空気感が魅力的。日常から解放され、リラックスをして村歩きを楽しむことができました。

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