フランスの秋の味覚。色鮮やかな旬の食材たち

歩道にマロニエの実が落ち、木の葉の色が鮮やかに色づき始めたこの季節、秋の深まりが感じられるようになります。そろそろ、冬物のコートも必要になり、朝晩に冬の始まりが肌で感じられるほど、ぐんと冷え込みます。

この季節には、セップ茸、ジロール茸、かぼちゃ、栗、洋梨、イチジクなど、たくさんの美味しい秋の味覚も市場に並びます。食卓も彩り豊かになり、美味しい物が大好きなフランス人にはたまらない季節なのです。今回は、そんな深まる秋のフランスの旬の幸をご紹介します。

フランスの秋の味覚の代表かぼちゃ

フランスに住むようになって、驚いたことの一つは、かぼちゃの種類の多さです。オレンジのかぼちゃや瓢箪のようなかぼちゃなど、飾り物のようだけど、これ本当にかぼちゃなの?と驚くようなものがいっぱい。形だけでなくて、味もそれぞれ特徴があって、フランスのかぼちゃの世界は奥深いのです。そんなフランスのかぼちゃの一部をご紹介。

 

Potimarron (ポティマロン)

かぼちゃ Potimarron (ポティマロン) フランスの秋の味覚

Potimarron(ポティマロン)は、マロンが名前に入るように、どこか栗の風味を感じさせる味わいがあります。程よい甘みが美味しい。フランスのかぼちゃは、日本のかぼちゃに比べて、水っ気が多いですが、これは比較的硬いかぼちゃで、グラタンやサラダ、スープに使われます。

 

Potiron (ポティロン)

かぼちゃ Potiron (ポティロン) フランスの秋の味覚

ポティロンは大きなかぼちゃで、まるでハロウィンのかぼちゃお化けのよう。こんなに大きなかぼちゃを一度に家庭料理で使い切ることはできないので、マルシェなどでは、その場で切って販売してくれます。ポティロンは、水っ気が多く、あっさりとした味なので、ポタージュスープに最適。他の野菜との相性もいいので、冷蔵庫の余り物の野菜でポタージュスープを作ることだってできてしまう、万能なかぼちゃです。

Courge butternut (バターナッツ)

かぼちゃ Courge butternut (バターナッツ) フランスの秋の味覚

バターナッツは、これまた味わい深いかぼちゃです。バターのようなねっとりとした質感に、ナッツのような風味が特徴。こちらも、グラタンやサラダ、スープなどに使われます。

かぼちゃと栗のスープ

フランスのレシピ かぼちゃと栗のスープ

秋の美味しいかぼちゃ料理の中でも、子どもたちが何度も「おかわり!」と、好評だったのが、かぼちゃと栗のスープ。Potimarron(ポティマロン)の濃厚な味わいと栗の風味が絶妙で、ほっこりとした美味しさ。朝晩が冷え込む秋には、身も心も温まるスープなのです。レシピを簡単にご紹介。

材料
ポティマロン1個(1kg) 、 栗20個ぐらい、玉ねぎ1個、ブイヨン1個、水1000ml、塩、こしょう、バター又はオリーブオイル

レシピ
1 ポティマロンと栗は皮を剥いておく。栗は渋皮も剥いておくこと。玉ねぎを切っておく。
2 バターかオリーブオイルで、玉ねぎを鍋で軽く炒める
3 そこに水を入れ、沸騰してきたら、ブイヨンとポティマロンと栗を入れて、煮る。
4 ポティマロンと栗が柔らかくなってきたら、ミキサーでポタージュ状にします。
5 塩、こしょうで味を整えたら出来上がり。

ポティマロンは日本でも最近販売されているようですが、見つからない場合は、日本の普通のかぼちゃでも代用できます。かぼちゃの大きさによって水の量やブイヨンを調節してみてくださいね。

イチジクとブルーチーズと胡桃のサラダ

いちじく フランスの秋の味覚 サラダレシピ

フランスのイチジクは、夏の終わり頃から、秋が深まる11月中頃まで、マルシェに並びます。イチジクは、そのままデザートとして食べても美味しいですが、ブルーチーズとの相性も良くて、フランスではおつまみやサラダとして食べることもあります。

ブルーチーズと聞くと、匂いがちょっと苦手…という人もいるかもしれません。イチジクと一緒に食べれば、ブルーチーズの独特な臭みを消してくれるから不思議。甘さと塩っぱさの絶妙なバランスが美味なのです。そこに、これまた秋の味覚、コリコリとした食感が美味しい胡桃を添えると、香ばしさがプラスして、味わい深さが口に広がります。

いちじくとブルーチーズ・くるみのサラダレシピ

この季節にフランスの我が家で作るサラダは、イチジクとブルーチーズと胡桃をトッピングしたもの。作り方はとっても簡単。サラダにイチジクとブルーチーズと胡桃をのせて、オリーブオイルとなるべく上質な塩をかけて出来上がり。塩の代わりにバルサミコ酢をかけても美味しくいただくことができます。

黄金色のジロール茸

フランスの市場に並ぶ黄金色の美しいジロール茸

最後にご紹介するのが、フランスの美味しい秋の味覚の中でも、見た目が美しい黄金色のジロール茸。ジロール茸は夏に市場に出始め、街の木が紅葉し始める11月頃まで味わうことができます。セップ茸に比べて、長い期間楽しむことができるジロール茸ですが、秋の柔らかい光に照らされたジロール茸の黄金色が美しく、何故だかしみじみと秋が感じられるきのこの一つなのです。

ジロール茸は、栽培ではなく天然のきのこなので、準備に少し手間がかかります。水洗いすると水分を含みすぎて味が落ちてしまうので、ブラシなどでくっ付いている枯葉や雑草、砂を一本一本丁寧に取り除きます。この作業は面倒なのですが、雑草や砂がジロール茸に残っていると、美味しさも半減されるので、根気よく掃除を続けます。

 

ジロール茸のバターソテー フランスの秋の味覚

フランスでは、様々なジロール茸の食べ方がありますが、純粋にジロール茸の味わいが楽しめるのは、ジロール茸のバターソテー。バターをたっぷりとフライパンに入れ、ジロール茸を素早く炒めますします。そしてみじん切りしたイタリアンパセリを入れ、塩胡椒で味を整えたら出来上がり。おつまみとしても最適で、ジロール茸のバターソテー を食べるときは、ついつい赤ワインが進みます。

秋が深まるフランスでは、そろそろ冬の足音が近づいてくる気配が感じられます。もし幸運にもフランスの旬の幸に出会うことがあったら、ぜひ食べてみてください。名残惜しいフランスの秋を感じることができるはずです。

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