新鮮な季節の野菜、お肉や魚、チーズなどの生鮮食料品が豊富に並ぶフランスの朝市、Marché(マルシェ)

新鮮な季節の野菜、お肉や魚、チーズなどの生鮮食料品が豊富に並ぶフランスの朝市、Marché(マルシェ)。今日はどのお肉料理にしようかと、あれこれ考えている人。馴染みのお店の売り子と会話を楽しむ人で賑わっています。ここにはフランスらしい光景があります。そんなフランス人の生活に密接に結びついているマルシェをパリからご案内致します。

マルシェとは

フランスの朝市、Marché(マルシェ) 新鮮な野菜が並ぶ

マルシェは基本的にフランスのどの街にも立っています。パリだけでも80以上ものマルシェが開催されているのだそうです。フランスで有名なマルシェと言えば、パリのバスティーユのMarché Bastille(マルシェバスティーユ)やモンパルナス界隈のオーガニック専門の朝市Marché Raspail(マルシェラスパイユ)や、モンサンミッシェルに近い地方都市レンヌのリス広場で開催されているMarché des Lices(マルシェデリス)。これらの大規模なマルシェで、いつも地元の人や観光客で多くの人で賑わいをみせています。

しかし、例え人口が少ない村であっても、必ずと言っていいほど小規模ですがマルシェが開催されています。 以前訪れた地方の小さな村でも、小規模ながらも街の広場にマルシェは立っていて、村の人たちは足を運んでいました。マルシェは地域に根ざしており、フランスの文化のひとつとなっているのです。

マルシェは、毎日開催されているところもあれば、週に2回から3回のみ開かれたりと、様々。多くのマルシェは、週末に開かれており、働くフランス人たちも土曜か日曜日に一週間分の買い物をする為に、マルシェを訪れます。

マルシェで見つけたこんな野菜

フランスの朝市、Marché(マルシェ) 色鮮やかなミニトマト

フランスの朝市、Marché(マルシェ) 新鮮なキノコ類が並ぶ

フランスの朝市、Marché(マルシェ) くるみ、梅、栗

マルシェの魅力は、何と言っても新鮮な食材が揃っていることです。特に野菜や果物は、その季節でしか味わえないものばかり。

春の始まりには、太くて立派な白アスパラガスが並び始めます。太陽の光が暖かくなる5月には、グリンピースが山積みされ、6月には苺やさくらんぼの美味しい時期になります。色鮮やかなズッキーニやトマトが並ぶのは初夏の頃。少し肌寒さが感じられる秋の始まりには、ミラベルやプライム、セップ茸が並び、そして、冬が深まる頃には、グラタンにすると美味しいアンディーブやカリフラワーが並びます。

これらの野菜や果物を生産者の方々から直接買えるのもマルシェの魅力のひとつ。摘みたての野菜や果物は、新鮮で素材の美味しさが感じられるものばかりなのです。以前は、スーパーで購入していたけれど、一度マルシェで新鮮な野菜を買ってからは、その違いに感動して、マルシェに足を運ぶようになったというフランス人の話を聞いたこともあるほどです。

フランス人の食生活の定番シャルキュトリー

マルシェには肉やハム、ベーコーン、お惣菜を取り扱うシャルキュティエと呼ばれる肉屋があります

マルシェには肉やハム、ベーコーン、お惣菜を取り扱うシャルキュティエと呼ばれる肉屋があります。マルシェのシャルキュティエでは、シャルキュトリーと呼ばれるハムやパテ、そしてお惣菜を直接作って販売しているお店も少なくはありません。ハムやパテなどは、スーパーで購入するものより美味しいのです。

マルシェの人たちとの関係

マルシェの愉しみのひとつと言えば、お馴染みのお店ができることです。10年以上も通っている近所のマルシェの八百屋さんでは、「おまけでつけておくね」と、 果物や野菜をいただくこともしばしば。

チーズ屋さんには、秘伝のチーズフォンデュのレシピを教えてもらったり、「子どもたちの学校どう?」とイタリアの食材店の店主に声を掛けてもらったり、お馴染みになればマルシェのお店の方と、親しみを持ったコミュニケーションを取ることができるのも、フランスのマルシェならでは魅力のひとつなのです。

マルシェのフードコート

マルシェのフードコート

食材や日用品だけではなく、屋台のスタンドが立っているマルシェもあります。以前訪れたボルドーのマルシェでは土曜や日曜のお昼どきは、おつまみの生牡蠣と白ワインで軽く一杯楽しむフランス人の姿がありました。青空の下開かれているマルシェでは、ちょっとした開放感もあり、和気あいあいとした雰囲気が流れています。

ニースとその近郊の郷土料理のピザのピサラディエール

またマルシェには、郷土料理のスタンドがあることもしばしば。旅行で訪れた南仏のマントンのマルシェでは、おばあさんらしき人が作ったニースとその近郊の郷土料理のピザのピサラディエール、ズッキーニの花の天ぷら、ひよこ豆のクレープソカなどが売られていました。家庭でしか食べることのできない郷土料理を手軽に味わうことができるのは、マルシェならではの愉しみと言えるではないでしょうか。

最近ではフランスのマルシェにフードコートが出店するようにもなりました

フランスのマルシェは、ただ食材や日用品だけを買う場所ではありません

最近はマルシェにフードコートが出店するようにもなりました。パリの最古のマルシェ、Marché des enfants rouges(マルシェデゾンフォンルージュ)では、北アフリカ料理や日本料理、イタリア料理やハンバーガーなどのスタンドがあり、手頃な価格で美味しいものが食べられるスポットとして、ちょっとした人気となっています。特に土日は、ランチを楽しむフランス人で溢れかえっています。マルシェという活気と開放感のある場所で愉しむランチは特別なのです。

マルシェは、ただ食材や日用品だけを買う場所ではありません。美味しいものを愛するフランス人の食生活には、欠かせない場所なのです。そして、マルシェには人々の交流があり、人生を豊かにしてくれるような魅力が詰まっています。

※この投稿は1年以上前に投稿された記事です