モンタルジの運河

フランスには、小さくても魅力的な街や村がたくさん存在します。絵本に出てくるような可愛らしい街並みや、どこか懐かしさが感じられる素朴な風景があります。そんなフランスの小さな街を散歩するこのシリーズ。今回はブルゴーニュ地方にある運河が美しい街モンタルジにご案内いたします。

運河の街

モンタルジの運河

旅行本の片隅にブルゴーニュの運河の街として紹介されていたモンタルジ。有名な観光地ではありませんが、一枚の美しい運河の写真に心奪われ、「いつか訪れてみたい。」と思っておりました。今回ブルゴーニュ地方へ週末旅行に行く事になり、モンタルジに立ち寄ってみることに。

モンタルジの街は、私が想像したように、運河沿いの街並みが美しい。街全体に運河が流れ、網の目のように入り組んでいます。なんとこの街には100本以上の橋が掛かっているのだとか。橋を渡って反対側に行くと「ここはどこだっけ?」。初めて訪れる人にとっては、道を見失うほど、小さな橋が何本もあります。それもモンタルジの魅力。

モンタルジの運河

運河に掛かる橋には花が装飾されていて、運河を美しく彩っています。景観を大切にするフランスでは橋に花が飾られていることは多々あります。橋の花の装飾を見る度「華やかで美しい」。そして、花があるだけでなんだか心も温かい気持ちになるのです。

私たちが訪れた日には観光客がほとんどいなかったせいでしょうか。運河沿いは静寂な雰囲気が漂っていました。中世の街モンタルジには、昔から変わらない建物もあるのだそう。ゆったりとした運河の流れと歴史的な街並み。不思議と時間の流れものんびりとしているようで、この街の空気感に一気に引き寄せられるように、心地よく街を歩きました。

この街は、1525年の大火で本来の街並みはなくなりましたが、その後建設された17世紀の建物が残っているとのこと。古い街並みの中を歩いていると、かつてここに暮らした人たちの残り香が感じられるようでした。

木組の家

モンタルジの街並み

モンタルジの街並み

モンタルジの中心部には、木組の家が多くありました。木組の建物はモンタルジの街の特徴のひとつ。木組の建物があると、メルヘンチックに感じられるのは私だけでしょうか。絵本の世界に迷い込んだ気分になれるのです。

モンタルジの教会や城

モンタルジの教会

モンタルジの街の中心部には、サント=マドレーヌ教会があります。この教会のステンドグラスの一枚には、宣教師のザビエルが武士や女性、子どもたちに説教を説く姿が描かれています。フランスの聖堂や教会に日本が描かれることはとても稀なことなのだそう。とても珍しい一枚のステンドグラスとのことです。

モンタルジの城

モンタルジの街には、モンタルジ城があります。丘の上にモンタルジ城は建てられていて、ここからは街全体を見下ろすことができます。中世に建てられたモンタルジ城はかつて栄華を誇っていましたが、1800年以降に取り壊されてしまいました。その後、2011年に城壁は修復され、現在の姿に至るとのことです。

モンタルジの名菓

モンタルジのお菓子屋さんマゼ

モンタルジには、名物のお菓子があります。プラリーヌ(Pralines)というアーモンドにシロップを絡めたお菓子。1600年代より作り続けられているこのプラリーヌのレシピを忠実に守り続けているのが、モンタルジの老舗Maison Mazet(メゾン・マゼ)。 メゾン・マゼは、1903年に創業を開始したモンタルジの中でも老舗の糖菓やチョコレートの専門店です。

店内に足を踏み入れると、まず古くて美しい内観が印象的。外の空気感とは一変し、古さの中にも気品ある雰囲気が漂っています。まるで1900年初頭にタイムスリップしたかのよう。

モンタルジのお菓子屋さんマゼ

店内には可愛らしいパッケージのプラリーヌが並べられています。お店の方に声をかけていただいて、「お一ついかがですか。」と、試食でいただきました。コーティングされたシロップがかりかりでアーモンドとすごく合う!美味しい。

マゼのプラリーヌ

私もお土産にプラリーヌ一箱を購入しました。コーヒーや紅茶のお供に毎日ちょっとずつ食べています。

モンタルジの運河

モンタルジは、古い街並みと運河のおかげでしょうか。ゆったりと流れる運河の様にのんびりとした雰囲気が漂っています。足が向くままに街を散歩しただけでしたが、せかせかとした日常から離れて、不思議とリフレッシュした様な気になれました。モンタルジはのんびりとした時を過ごすことができる街です。

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