
フランスには、小さくても魅力的な街や村がたくさん存在します。絵本に出てくるような可愛らしい街並みや、どこか懐かしさが感じられる素朴な風景があります。そんなフランスの小さな街を散歩するこのシリーズ。今回はロワール地方にある美しい村モンソローにご案内します。
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ロワール川沿いに位置する小さな村モンソロー。モンソローはフランスの美しい村協会の認定を受けているほど、魅力的な村としてこの地域では有名なのだそう。ロワール川沿いを旅したときに、地元の人にも「一度は訪れてみるといいよ」と勧められたほどでした。どんな美しい村なのかドキドキ、心弾みます。
白色の石造りの街並み



モンソローに着いてみて、まず目を引いたのが、白色の石造りの街並みです。モンソローでは、代々、美しく質の確かな石材を使っているということで有名なのだとか。光の当たり方によって、白にもクリーム色にも見える美しく温もりが感じられる石材です。村の多くの建物がこの石材が使われているようで、統一感のある街並みは、この村の魅力のひとつとなっています。

またこの地域は、バラの生産地としても有名です。壁にバラを誘引させているおうちが多くありました。バラが村中に溢れているようで美しい景観を作り出しています。バラで装飾されている外観は、美しくもあり、可愛らしくもあります。こちらのコラムで、モンソローの植栽についてコラムで書いているので、チェックしてみてくださいね。
住民のフランス田舎のおうち植栽フォトさんぽ1〜バラが美しいロワールの小さな村〜
モンソロー城


モンソローの村をぶらぶら歩く中で、一番印象に残ったのが、モンソロー城です。ロワール川沿いにある城と言えば、シャンボール城など広大な城を想像してしまいますが、モンソロー城はこじんまりとしたお城。ロワール川沿いには、大きなお城だけでなく、個人の邸宅として利用されているような魅力的な古城も多くあります。そんな小さなお城を見るのもロワール川沿いの散策の楽しみのひとつであります。
モンソロー城は15世紀中頃に建てられ、初期のルネッサンス様式の建築物です。モンソロー城はアレクサンドル・デュマの小説『モンソローの奥方(La dame de Montsoreau)』の舞台地としても有名です。現在は現代美術館としても利用されています。
白壁の美しさを保ちながらも、ちょっぴり煤けたモンソロー城は、趣のある建物。何世紀にも渡ってこの地に根付いてきた貫禄のようなものが感じられる城でありました。
のんびりとしたロワール川


モンソローの村のすぐそばをロワール川が流れています。ロワール渓谷は、ゆったりとした雰囲気が漂っています。パリの都会とは違う、せかせかした空気感からはほど遠い、ゆっくりとした時間の流れと言ったらいいのでしょうか。同じときの流れとは思えないほどです。のんびりと景色を眺めているだけで、どこか心休まるような気持ちに。一緒に訪れた子どもたちも川沿いでただただ無邪気に遊んでいます。川沿いでのんびりと過ごす時間っていいものだなぁと思ったほどです。
地元の名産

モンソローのパン屋にも足を運んでみました。そこで見つけたのが、この地域の名産のお菓子、L’éclat de loire(レクラドロワール)。オレンジリカー入りのアーモンドプードルの焼き菓子。オレンジの風味がしっかりと口の中に広がるお菓子で、なかなかの美味しさでした!

モンソローには、バラで彩られた白色の石造りの街並みがとにかく魅力的で、美しい村とはこういう村のことを言うのだろうなぁと思ったほどでした。観光名所といえばモンソロー城ぐらいでしたが、美しい景観が何より印象的に残っています。そしてモンソローを思い出すときにロワール川とこの村のゆったりとした空気感が心に流れるようです。