
フランスの田舎街を歩いていると、庭や玄関まわり、塀のまわりなどに植えられた植物の美しさ、そのセンスにはっとさせられます。フランスの田舎まちの魅力は、おうち植栽ではないかと感じるほど、植栽が「美しい景観作り」の一翼を担っています。
このシリーズでは、庭作りのアイデアになればという想いから、私が実際フランスの田舎まちを歩いて撮ってきた植栽の写真をご紹介。今回取り上げるのは、フランスの田舎でよく見るつる性植物を上手に使ったおうちのフォト。お楽しみください。
フレンチガーデンといえば、つる性植物がよく使われています。フランスの伝統的な庭につる性植物が使用されているのはもちろんのこと、一般のおうちの庭でもつる性植物は装飾としてよく使われています。
壁面に誘引するツタ

フランスの田舎でよく見かけるのが、石造りの壁面に誘引されているツタ。ツタを使った外壁の装飾は素朴でナチュラルな雰囲気を演出してくれています。
繁殖力もあり、壁にぐんぐん広がっていくので、一度誘引するとなかなか枯れるということがあまりないのだそう。壁面がツタだらけ!で壁が見えないというおうちもあるほどです。

フランスでツタは四季が感じられる植物のひとつ。春先から緑が増え、秋になると紅葉が美しいのが特徴です。夏の青空の下、青々とした緑が生い茂り、おうちが植物の生命力に包まれるような印象を受けます。


秋になると、赤や黄色に紅葉します。この光景を見ると、「ああ、秋なんだなぁ」とつくづく感じさせられます。フランスの秋の風物詩と言ってもいいほど。紅葉したツタに彩られたおうちは、一年の中でも最もおしゃれで、素敵な雰囲気に包まれます。そして11月頃から徐々に葉っぱは落ちていき、冬を迎えます。
その他に、ツタを石造りの壁面に誘引しているおうちを見て感じたことは、パステルカラーのヴォレとツタの相性がいいということです。青や緑色のヴォレにツタが誘引されていると、おしゃれ感が増します。
蔓性のバラで壁を装飾

フランスでは蔓性のバラを壁面に誘引するおうちがあります。5月頃から咲き始め、夏いっぱいはバラは咲き続けるのだそう。壁を伝って咲くバラとクリーム色の石造りの建物との相性はよく、バラの可愛らしさ、そして家の美しさも際立たせています。
バラの装飾については、こちらの記事で詳しく書いているので、チェックしてみてくださいね。
フランス田舎のおうち植栽フォトさんぽ1〜バラが美しいロワールの小さな村〜
藤が彩るおうち

フランスで同じつる性植物でよく装飾として使われているのが、藤です。藤は壁に誘引されていたり、外壁に柵代わりとして利用されています。

フランスでは4月から5月にかけて藤が咲きます。4月のフランスはまだまだ肌寒い日が多い時期なのですが、咲いている藤を見ると、春ももうすぐなのだと感じさせられます。そして、壁に誘引された藤が咲く光景は、とっても優雅。藤に彩られたおうちは、思わず足を止めて見てしまうほど美しいのです。

外壁に柵代わりとして利用されている藤もフランス国内でよく見かけます。藤が咲いている季節は外観がぐっと美しくなります。
アーチにつる性植物を利用


フランスの一般的な家庭では、よほど大きな庭でない限りアーチを置くことはありませんが、フランスの庭園ではつる性植物を誘引させたアーチを見かけます。アーチには、蔓性のバラが使われていることが多く、バラが美しく咲く季節は、アーチはバラのトンネルになります。庭がぐっとお洒落で優雅になります。

つる性植物をおうち植栽で使うことで、フランスならではの素朴でナチュラルな雰囲気を作り出しています。また、バラや藤を使うことで、優雅でお洒落な外観作りをすることができます。フランス人のようにつる性植物を植栽として取り入れてみてはいかがでしょうか。