私たちが毎日料理で使う塩。フランスでは料理で「塩」にこだわる人が多くいます。フランス産の塩ってあまり知らないという人も多いかもしれませんが、フランスでも伝統的に塩が作られているのです。普段使いの塩から高級塩まで、フランスの奥深い塩の世界をご紹介します。
フランスの塩の名産地ゲランド

フランスの塩の名産地として有名なのが、ロワール・アトランティック地方に位置する小さな街ゲランド。この地では9世紀頃から、伝統的な製法で天然塩を生産しています。ゲランドには海の近くに塩田があります。ゲランドの塩は、海水を取り込んで、太陽と風の自然の力で水分を蒸発させます。パリュディエと呼ばれる塩職人の手によって、塩を集めます。実は一切機会は使われないで手作業で行われるとのこと!!
実は私、以前ゲランドに訪れたことがあるのですが、四角い塩田の風景は圧巻だったことを記憶しています。ちょうど訪れたのが7月で、パリュディエが塩田で作業をしているところでした。日照りがジリジリと感じられる中、自然と向き合いながら、黙々と作業をするパリュディエの姿が印象的。塩田の端っこに、塩が山積みにされていて、ゲランドの塩は自然の恵なのだと実感させられました。
もうひとつの塩の名産地
フランスでは、地中海に位置するカマルグも塩の名産地として有名です。カマルグではなんと古代ローマ時代より塩が生産されているのだそう。カマルグでも地中海の海水を塩田に引き、太陽と風の力によって、水分を蒸発させて塩が作られます。
フランスの塩の特徴とは?
フランスの塩で一般的な塩はゲランドとカマルグの塩で、これらは機械を使わず、自然の力でじっくりと乾燥させた天日塩です。天日塩はミネラルがたっぷりなのが特徴。加工されていないので、海藻が少し混じっているなんてこともあるのですが、それもまた自然の恵だと感じさせられます。
フランスの高級塩フルール・ド・セル
フランスの塩の中でも、有名なのが高級塩フルール・ド・セルではないでしょうか。フルール・ド・セルは「塩の華」という意味です。塩田の水面に浮かぶ上澄みの部分を掬い上げた塩で、希少価値が高いことから最高級の塩と言われています。フルール・ド・セルは、ミネラルが豊富に含まれていて、旨味、甘みがしっかりと感じられる塩です。塩だけ食べてみても、その美味しさがはっきりとわかるほど。とにかくどんな料理でも旨味を引き立てる魔法のような塩なのです。
個人的にびっくりしたフランスではフルール・ド・セルがお菓子に使われていることです。バターたっぷりのクッキーにフルール・ド・セルがアクセントで使われていおり、塩がクッキーの甘みとバターの風味を引き立てています。ちょっぴり感じられる塩の辛味がこれまた相性がいいのです。またチョコレートにフルール・ド・セルが少し入っていると、チョコレートの甘さを引き立てつつも、チョコレートの甘さと塩のしょっぱさが病みつきになる美味しさなのです。
グロ・セル
フランスの家庭ではグロ・セルと呼ばれる粗塩を常備していることが多いです。1~5mmほどの大きさで、取れたままの状態の塩です。少し湿っぽいのが特徴です。粗塩は料理には使いにくいように思ってしまいますが、煮物や野菜を茹でるときに使ったりしています。
ハーブの塩
塩分の取り過ぎに注意することは、万国共通です。フランスでは、塩分の取り過ぎに気をつけるために、ハーブ塩を使う人が増えてきています。こちらのハーブ塩は、どこのスーパーでも販売されているもので、なんと塩三分の一しか入っておらず、残りは乾燥させた野菜やハーブが入っています。ハーブ塩というとどこか癖があり、特定の用途にしか使えないというイメージがありますが、こちらの塩はそこまで癖があるわけではないので、正直どんな料理との相性も抜群。使い勝手の良いハーブ塩です。
フランスの塩は、日本でも簡単に購入することができるので、見つけたらぜひ買ってみてくださいね。特にフルール・ド・セルがおすすめで、味の深みを引き出してくれます。




