
芯から冷えるような寒さが続くフランスの冬。外から帰ってきて、暖房が効いたぽかぽかした部屋で、身体も気持ちも温まる冬の料理を頂くのは幸せなひととき。フランスには、体を内から温めてくれる冬の定番料理がたくさんあるのです。その中でも、フランス人が小さいときから食べている冬の家庭の味ポタージュスープをご紹介します。
ポタージュスープはフランスの庶民の料理
日本では、ポタージュスープと言えば、コーンスープやかぼちゃスープを思い浮かべるのではないでしょうか。フランスでは、ポタージュスープは、様々な野菜で作られ、それぞれ家庭の味があります。庶民の料理の代表格と言ってもいいほど。冬はパンとポタージュスープが食べられれば幸せと話すフランス人もいるほどなのです。小さいときから食べ慣れている冬の家庭の味にほっこりした気分になるようです。
ポタージュスープは、野菜もたくさん食べれるので、栄養も満点。大量に作って、1週間のうち何度か前菜として食べるということも多々あります。忙しいママのお助け料理なのです。
それに、冷蔵庫の余り物を適当に入れて作れる手軽な料理でもあります。買い物をうっかりし忘れてて、冷蔵庫に野菜があまりない…といったときなどに、よく作られます。日本人が冷蔵庫の余りものの野菜でお味噌汁を作るのと同じ感覚かもしれません。
人参とクミンのポタージュスープ

人参はコトコト煮ると優しい甘みが出るので、ポタージュスープによく使われる食材のひとつです。そんな甘い人参スープに、香辛料のクミンを入れると、人参の甘みの中に少しスパイシーさが出て、新しい味に。クミンはクセがきつい香辛料ではないので、子どもでも食べられるポタージュスープです。

材料(4人分)
人参500g、玉ねぎ1個、じゃがいも1個、ブイヨン1か2個、クミン小さじ半分、水1000ml、塩、こしょう、バター又はオリーブオイル
レシピ
- 人参とじゃがいもの皮を剥いて切る。玉ねぎも切る。
- バターかオリーブオイルで、玉ねぎを鍋で軽く炒める
- そこに水を入れ、沸騰してきたら、ブイヨンと人参とじゃがいも、クミンを入れて煮る。
- 人参とじゃがいもと玉ねぎが柔らかくなってきたら、ミキサーでポタージュ状にします。
- 塩、こしょうで味を整えたら出来上がり。
ポタージュスープのじゃがいもが水分を吸うので、水を入れて、スープの厚みを調節してみてくださいね。
クレソンのポタージュスープ

クレソンは基本的に秋冬にしか市場には並ばす、クレソンを見かけるようになると、「冬ももうすぐなんだなぁ」と、しみじみ感じさせられる秋冬の風物詩のひとつ。日本では、お肉料理の付け足しとして有名なクレソンですが、フランスではサラダやポタージュスープとして食べます。生で食べると苦味があるクレソンですが、ポタージュスープにすると、不思議とほんのり苦味がありながらも、これがクレソンなの?とびっくりするような食べやすい味になります。クレソンのポタージュスープには、捨てずに置いといたブロッコリーの茎を入れるのが隠し味。スープに厚みが出て、まろやかな味わいになります。

材料(4人分)
クレソン200g、玉ねぎ1個、ブロッコリーの茎1個(なければじゃがいも1個)、ブイヨン1か2個、水1000ml、塩、こしょう、バター又はオリーブオイル、あれば生クリーム
レシピ
- 玉ねぎとブロッコリーの茎を切る。クレソンも洗って、半分に切っておく。
- バターかオリーブオイルで、玉ねぎを鍋で軽く炒める。
- そこに水を入れ、沸騰してきたら、ブイヨンとブロッコリーの茎入れて煮る。
- 玉ねぎとブロッコリーの茎が柔らかくなってきたら、クレソンを入れる。クレソンを湯がく程度に煮たら、ミキサーでポタージュ状にします。水の量は調節してみてください。
- 塩、こしょうで味を整える。
- スープ皿に入れ、生クリームを軽くかけたら出来上がり。
マッシュルームのポタージュスープ

マッシュルームの香り高さが存分に味わえるのがマッシュルームのポタージュスープ。クリーミーな味わいで、きのこ類が苦手な子どもにも「これがマッシュルームだったなんて信じられない」と好評だったスープです。

材料(4人分)
マッシュルーム500g、玉ねぎ1個、じゃがいも1個、ブイヨン1か2個、水1300ml、塩、こしょう、バター、あれば生クリーム、パセリ
レシピ
- じゃがいもの皮を剥いて切る。玉ねぎも薄く切る。マッシュルームの石づきをカットして、洗って、薄くスライスする。
- バターで、玉ねぎを鍋で軽く炒める
- そこに水を入れ、沸騰してきたら、ブイヨンとマッシュルームとじゃがいもを入れて煮る。
- 玉ねぎとマッシュルームが柔らかくなってきたら、ミキサーでポタージュ状にします。
- 塩、こしょうで味を整える。
- スープ皿に入れ、パセリのみじ切りをのせて、生クリームを軽くかけたら出来上がり。
マッシュルームは出来るだけ新鮮なものを使ってくださいね。新鮮であればあるほど、フレッシュな味わいがスープに出ます。また、ポタージュスープのじゃがいもが水分を吸うので、水を入れて、スープの厚みを調節してみてください。
冬も真っ盛り。厳しい寒さの中食べるポタージュスープとパンは、不思議とほっこりと優しい気持ちになれます。フランスの庶民の味ポタージュスープぜひ、食べてみてくださいね。