
フランスに住んで感じたことは、季節の食べ物を大切にする国。マルシェでは、その季節の食材が並び、旬の美味しいものを頂くことを楽しみにしています。そんな季節を食べる国フランスについて綴ってみたいと思います。
マルシェには旬の食材が並ぶ
フランスのマルシェに行くと、季節が明確に感じられます。旬の食材が山積みにされており、見るからに新鮮で美味しそう。例えば、春になるとアスパラガスが八百屋さんの一角を占めるほど並んでいたり、6月頃には艶の良いさくらんぼが山積みされています。しかし、旬が過ぎると、店先から姿を消して次の年までは並ばないことがほとんど。この季節のみ出会い。勿論、他の国から輸入された季節外の食材も並んでいますが、フランスでは「旬の物を食べる」という意識が高いように思います。例えば、冬場でもトマトやきゅうりなど使い勝手の良い食材を購入することはできますが、冬の食材ではないので、なるべく料理には使わないようにしているというフランス人が多いのです。
フランスの四季の食べ物とは?
次にフランスの代表的な四季の食べ物を見ていきたいと思います。
春
長く厳しい冬が終わり、晴れ間が顔を出す春先、マルシェに並ぶのはラディッシュ、アスパラガス、5月頃にはグリンピースとそら豆など、冬とは違う色とりどりな野菜が並び始めます。冬の間、種類の少なかった野菜売り場がぱっと華やかになります。
特にアスパラガスは春の旬な食べ物の代表格。マルシェやスーパーでアスパラガスが山積みにされている光景を見ると、やっと春が来たんだなぁと実感させられます。
ところでフランスでアスパラガスと言えば、白アスパラガスが人気です。年中購入することはできないので、春だけ頂くことができる春ジューシーで甘味たっぷりな白アスパラガスは、春には一度は食べておきたいフランスの野菜です。
夏
フランスの旬な食材で、フルーツが一番美味しい季節と言ってもいいのが、夏ではないでしょうか。アプリコットが市場に出ると、そろそろ初夏の日差しを感じる季節。その後に、さくらんぼ、いちご、フランボワーズなど、美味しいフルーツが並びます。またこの季節フランス人が好きなのが、メロン。毎日メロンを食べれる!というフランス人もいるほどで、前菜として夏にメロンがよく食べられます。暑い夏にロゼワインと頂くメロンは絶品です。
また野菜は、トマトやきゅうり、ズッキーニ、茄子などが、フランスの夏野菜。これらの野菜は年中購入することはできますが、旬の時期に頂く夏野菜は新鮮で特別な美味しさです。
秋
秋は、セップやジロールなどのきのこ類が美味しい季節。自然の恵なので、この季節にしか頂けない貴重な旬の食べ物です。その他、かぼちゃや栗も秋の旬の幸です。
また夏の終わりから秋にかけてムール貝が魚屋さんに並びます。フランス産のムール貝はこの季節にしか食べることができません。特にモン・サン・ミシェルのムール貝がフランスでは人気があります。
冬
長くて厳しい冬が続くフランス。この季節は、野菜売り場は彩りに欠けますが、それでも旬の食べ物はあります。代表的なのが、カリフラワーやブロッコリー、アンディーブ、クレソンが冬の野菜です。
クリスマスシーンになると、牡蠣が市場に並びます。クリスマスの代表的な食べ物のひとつが生牡蠣。ビネグレットソースと食べるのが一般的。また冬は帆立が美味しい季節でもあります。帆立はノルマンディーやブルターニュ地方が名産地で、新鮮で甘味たっぷりの帆立を頂くことができます。
季節のものを食べることとは?
フランスに住んで感じたことは、旬の食材を使って調理することの大切さです。例えば、冬に夏野菜は買わず、料理のバリエーションが少なくなってしまっても、旬の野菜を使って調理します。旬の恵みを頂くことは、季節を感じるということ。その季節でしか頂くことができないので、旬のものを頂くことは食生活の中でも大きな喜びのひとつ。単にこの野菜は栄養がどうとかそういう次元を超えて、季節のものを食べるということは、自然の摂理に従うということ。それは自然と共に暮らす大切さを教えてくれることのように思います。





