パリのカフェのテラス席

サマータイムが始まり、日が少しずつ長くなっていくこの季節。4月下旬だと21時ぐらいまで外は明るく、夏至の頃は22時頃まで太陽が出ています。この季節は気温も20度前後でからっとした陽気で、外で過ごす時間がカフェのテラス席で過ごすことが快適なのです。フランスの人々にとってカフェのテラス席で過ごす時間は特別な意味を持っています。フランス人にとってカフェのテラス席で過ごす時間とは何なのでしょうか。

晴れ間のありがたさを感じる

パリのカフェのテラス席

晴れ間が少ないフランスの冬は長く厳しく、どうしてもおうちに篭りがち。3月の最終日曜日にサマータイムが始まると晴れ間の日も増え始め、木は緑に彩られ、春の息吹を感じ始めます。カフェやレストランでは、テラス席が設置され始め、徐々に晴れ間を愉しむフランス人で埋め尽くされます。

フランスのテラス席で過ごしてみて、あらためて感じるのは、太陽の光があることのありがたさです。とても当たり前のことのように思えますが、曇り空の日が多いフランスでは、晴れ間がのぞく日はそれだけで心が浮き立ち、特別な喜びを感じます。

春の日差しはやわらかく、からりとした陽気も相まって、外で過ごす時間はいっそう心地よく感じられます。春のカフェのテラス席は、長く厳しい冬を終え、ようやく春が迎えられた喜びを感じるひとときです。

季節はゆっくりと夏に移ります。フランスでは日本のような猛暑の日が続くことはあまりなく、家の中にいるよりも、外で過ごす方が快適。特に夕方からテラス席で過ごす時間は、青空の下を涼しい風が吹き抜け、とても気持ちのよいものです。

テラス席で過ごす時間

テラス席で飲むコーヒー

カフェのテラスでは、各々が好きな時間を過ごしています。朝の一杯のコーヒーをテラス席から始める人も。春の朝はまだまだ肌寒さを感じますが、テラス席で朝の新鮮な空気に触れながら、一杯のコーヒーを飲むひとときは特別です。お昼時は、ランチをテラス席で愉しむ人が多くいます。

お昼を過ぎるとコーヒーを愉しむ人や、夕方からはアペロ、そしてディナーと、天気の良い日は一日中テラス席は人で賑わっています。テラス席では、友人や恋人、夫婦との会話を愉しむ人や、本を片手に読書に没頭する人、パソコンを持ち込み仕事をする人など、各々好きな時間を過ごしています。

ゆったりとした時間を愉しむ

カフェのテラス席

カフェのテラス席は、ゆったりとした時間が流れているように感じます。フランスのカフェという場所がその特別な空気感を作り出しているのか、自然と一体化しているからか、時間の流れ方が違うよう。パリのテラス席であっても、田舎のテラス席であっても、同じようにゆっくりとした時間が流れています。慌ただしい日常から切り離されて、束の間太陽の光を感じながら、テラス席でゆったりとした時間を過ごしていると、どこか心も満たされるような気持ちになります。

テラス席でアペロを愉しむ時間

テラス席でのアペロ

春から夏にかけてカフェのテラス席で過ごす愉しみのひとつは、アペロです。春から夏にかけて、晴れた日はテラス席がアペロを愉しむフランス人で埋め尽くされます。フランス人はテラス席でアペロを愉しむ時間が本当に大好き。ワインやカクテル、ビールを片手に、友人、家族、恋人とテラス席で過ごすひとときは、お祭りのように、心を浮立たせてくれます。テラス席でアペロを愉しむ時間は、夏ならではの高揚感と開放感で溢れています。

フランス人にとって、テラス席で過ごすひとときは、季節の恵みを感じながら、効率や生産性とは全く無縁のただただゆったりとした時間が愉しむことができます。それは日常の中のちょっとした贅沢であり、人生を豊かにしてくれるひとときのようです。