
4月に入り、マルシェに春の味覚が並ぶようになりました。冬の間ちょっぴり寂しかった野菜売り場から、自然の息吹が感じられるように。アスパラガス、ラディッシュ、葉っぱつきの人参などがどっさりと売り場を埋め尽くしています。そんな春の野菜を見ると、長い冬も終わりで、ようやく本格的に春が訪れたのだなぁとつくづくと感じさせられます。今回のこのコラムでは、そんなフランスの春の味覚、グリンピースのレシピをご紹介します。
瑞々しいフランスのグリンピース
グリンピースはフランス語でPetit pois(プティ・ポワ)と呼ばれています。Petit poisとは、小さい豆を意味しています。プティ・ポワ というこの言葉の響きが可愛らしく、春の芽吹きにぴったりの野菜だと感じられるのは私だけでしょうか。
グリンピースは4月から長くて6月頃まで市場に並びます。その他の季節にマルシェやスーパーで見かることは基本的にはありません。冷凍や缶詰で販売されていますが、フレッシュなグリンピースは、この季節だけしか頂くことのできない正真正銘の春の味覚なのです。
我が家では、毎年グリンピースは生産者の売り場で直接購入するようにしています。収穫したてのグリンピースは、皮を剥くだけで、瑞々しい香りが漂ってくる !ひとつひとつ丁寧に剥いていると、春の野がまるで手のひらにあるかのように感じられるほどです。
以前グリンピースは茹でたものしか食べれないと思っていたのですが、友人にフレッシュなグリンピースを一度食べてみて!と言われ、口にしてみたところ、その甘いこと!茹でたときの甘さとは別に、新鮮でほのかな甘みが口いっぱいに広がります。鮮度のいいグリンピースはどんな状態で食べても美味しいのだとつくづくと思ったほどです。
グリンピースのキッシュ
この季節グリンピースを使ったレシピといえば、グリンピースのキッシュです。グリンピースの甘みとキッシュの相性がよく、この季節、我が家では風物詩として、一、二度作る春の料理です。
材料 直径24〜26センチのタルト型1台分
パイシート1枚、生クリームか牛乳を150ml、卵3個、皮付きグリンピース500g、玉ねぎ2個、ブロックベーコン100g(お好みで調節してください)、シュレッドチーズ100g、塩
レシピ
1 グリンピースの皮を剥き、塩茹でします。
2 玉ねぎを30分ほど、甘みが出るようにしっかり炒めます。
3 ベーコンも炒めておきます。
4 ボウルに卵を割り、生クリームと混ぜます。そこにグリンピースとと玉ねぎとベーコンを入れ、チーズも加えて、混ぜます。塩で味を整えます。(ベーコンに塩気があるので、あまり入れすぎないこと)
5 パイシートを伸ばして、そこにフォークで穴をあけます。具材を流し入れます。
6 200℃に温めておいたオーブンで30分焼いたら出来上がり。(焼き時間はパイシートによります。)
グリンピースのキッシュは冷めたものも美味しく頂くことができます。これからの季節サラダと一緒に食べるとより一層美味しく食べられると思います。
グリンピースとベーコンの付け合わせ
フランスではグリンピースは、肉料理の付け合わせで頂くことがほとんどです。ファミリーレストランで、グリンピース入りのミックスベジタブルが料理の付け合わせとして出されものと近いかもしれません。しかし、新鮮なグリンピースは、冷凍のミックスベジタブルと比べて、豆の甘みが格別に美味しいので、この季節でしか味わえない特別な付け合わせ。肉料理とも相性が良く、食欲も進みます。グリンピースのフレッシュな甘みがふわっと口の中に広がり、うーん、とても美味しい。春の味覚を味わえる喜びが心から感じられるほどです。
フランスでよく作られるのが、グリンピースとベーコンの付け合わせです。グリンピースの甘みととベーコンの塩っ気がちょうどいい加減の料理です。
材料
皮付きグリンピース500g、玉ねぎ2個、ブロックベーコン100g、レタス1/4、ブイヨンキューブ1個、水300ml、塩、こしょう
レシピ
1 玉ねぎをくし形、ベーコンを短冊、レタスを千切りにします。グリンピースの皮を剥いてください。
2 鍋に油を入れ、玉ねぎとベーコンを炒めます。玉ねぎがしなっとするまで炒めること。
3 グリンピースとレタスを鍋に入れ、水を入れます。ブイヨンも入れて、20分ぐらい煮込みます。
4 塩とこしょうで味を整えたらできあがり。
この季節、新鮮なグリンピースを頂くたび、春の息吹が感じられて、ちょっぴり幸福感に包まれるほどです。新鮮なグリンピースを見つけたら、ぜひフランスの春の味覚レシピにチャレンジしてみてください。フランスの春が感じられるかもしれませんよ。




