
クリュディテというフランス語を聞いたことがあるでしょうか。クリュディテ(Crudité)とは生野菜または生に近い状態で食べる野菜を意味します。クリュディテはフランス人の食生活において重要視する野菜の食べ方です。今回はクリュディテを紹介します。
フランス人にとってクリュディテが大切なわけ

フランス人と食の話をしていると、クリュディテは大切というのをよく聞きます。勿論日本でも生野菜を食べる習慣はありますが、野菜を食べるときに、あえて生野菜にこだわるということは少ないかと思います。フランス人は野菜を摂取する=クリュディテと言ってもいいぐらい、生野菜または生に近い状態で食べることを重要とします。クリュディテを食べないとちゃんとした食事をとった気になれない…というフランス人もいるほど。フランスのお惣菜売り場には、クリュディテが多く販売されています。フランス人の食生活でいかに野菜を生で食べることが大切かということがお分かりいただけるかと思います
最初はなぜフランス人はクリュディテにこだわるのか不思議でした。生で食べる野菜も勿論美味しいけど、加熱したものも野菜は野菜なのになぁと。生野菜を食べるにはこんな理由がありました。
生野菜にはビタミンやミネラル、食物繊維、抗酸化物質等の大切な栄養分が含まれています。熱を加えると栄養素が破壊されることがあり、生で食べた方が、健康の維持には良いと考えられています。フランスでは、糖尿病の問題を抱えている人も多く、生野菜に含まれている食物繊維は食後の血糖値の上昇を穏やかにするので、その人たちにとって生野菜を摂取することが不可欠なようです。また生で食べる方が咀嚼する回数も増え、満腹感も得られるように思います。野菜を食べていると実感しやすく、健康な食生活を送れているように感じやすいようです。
クリュディテとは?

では実際にフランス人は生野菜をどのように食べるのでしょうか?
まず代表的なクリュディテと言えば、キャロットラペや紫キャベツのサラダ等があげられます。この二つはお惣菜その他に、きゅうりのクリーム和えやビーツのマリネなどがフランスの定番のクリュディテ。またフランスで日常的に食べられる前菜のサラダもクリュディテと言えます。
クリュディテの味付けにはビネグレットソース

以前こちらの記事でも紹介したサラダのソース、ビネグレットソースは、クリュディテの味付けに大活躍します。ビネグレットソースがあればクリュディテの味付けが全てできるのではないかと思うぐらい、万能なソースです。フランス人はビネグレットソースの作り置きをして、日常的にクリュディテとビネグレットソースを組み合わせて日々の食生活を送っていると言っていいほどです。
実際にクリュディテを食生活に取り入れてみて感じたこと

フランスの食生活の中でクリュディテを取り入れてみて感じたことは、まず保存食としてクリュディテはすごく適しているということです。例えば、キャロットラペや紫キャベツのサラダは、少量の野菜で結構な量のおかずが出来上がります。それに日持ちしてくれるのもクリュディテが保存食に適している理由のひとつ。週末にクリュディテを大量に作り置きをしているというフランス人も多いということに納得するほどです。それにクリュディテは基本的に調理に手間がかからないので時短料理のひとつ。簡単に作れてしまうところもお気に入りです。またクリュディテを食べると満腹感が感じやすく、食べ過ぎの防止にもってこいです。よく前菜に生野菜を食べるのがいいと言われる理由がよくわかりました。
クリュディテは、日本にある野菜でも作りやすいので、ぜひ取り入れてみてくださいね。