
フランスの田舎街を歩いていると、庭や玄関まわり、塀のまわりなどに植えられた植物の美しさ、そのセンスにはっとさせられます。フランスの田舎まちの魅力は、おうち植栽ではないかと感じるほど、植栽が「美しい景観作り」の一翼を担っています。
このシリーズでは、庭作りのアイデアになればという想いから、私が実際にフランスの田舎まちを歩いて撮ってきた植栽の写真をご紹介。今回取り上げるのは、フランスの田舎でよく見るお庭の目隠しに植物を上手に使ったおうちのフォト。お楽しみください。
樹木で目隠し

フランスの田舎に行くと、外からの目隠しのために植えられた生垣をよく見かけます。コンクリートやブロック塀だと、どこか圧迫感が感じられるもの…。生垣だと、植物が自然と目隠しになってくれているので、ナチュラルな美しさがあります。綺麗に手入れされた生垣から、雑草をも生垣の一部となっている自然体の目隠しまで、様々な生垣を見かけます。

フランスの生垣として、一般的なのが樹木を使った目隠しです。フランスの田舎では塀を建てずに、樹木が植えられた生垣を見かけます。こちら、同じ種類の樹木で統一されたお庭。綺麗にカットされた緑は、どこかフランス式庭園を彷彿させます。

フランスの生垣には、様々な種類の樹木を使ったお庭も勿論あります。道路側は小さい樹木、後ろには大きい樹木が植えられ、奥行きのある生垣になっています。
セキュリティーの問題もあってか、都会や地方都市に行くと、フランスの一軒家は塀やフェンスがあるのが一般的。しかし、塀のすぐ側に樹木を植えて、塀の圧迫感を和らげる庭が多いように感じられます。

こちらの庭は、庭園に樹木や植物を植え、塀の存在感を緩めながら、樹木が目隠しにもなっています。植えられている植物も雑多で、統一されていないところが、魅力的。それに、夏の日差しの中、植物がすごく生き生きとしている印象を受けました。ナチュラルな美しさがあって心惹かれ、思わず写真を撮ってしまったほどです。


目隠しの役割にはなっていませんが、塀の外に植物を植えて、塀の圧迫感を和らげているおうちもよくあります。村の景観作りのためなのでしょうか、水やりも容易ではない塀の外にあえて植物を植える。住人の心意気が感じられるようで、どこか癒されるような気持ちになります。
フェンスにつる性植物を誘引して目隠し

フランスでは、フェンスにつる性植物を誘引して目隠しをしている庭も多くあります。フランス田舎のおうち植栽フォトさんぽ2〜つる性植物の上手な使い方〜でもご紹介しましたが、フランスでは庭作りにつる性植物がよく使われます。

ツタをフェンスや壁に絡めた目隠しが一番多く見かけるでしょうか。ツタは夏の間は美しい緑色で生い茂っていますが、秋になる頃には、赤や黄色に紅葉し、季節感が最も感じられる植物。ツタが目隠しとして使われている景色を見ると、四季の移り変わりも楽しむことができます。

塀やフェンスを飲み込むように繁殖し、壁よりも少し高く成長するので、完全にナチュラルな目隠し。それにツタは四方八方に伸びでいくので、自然豊かな印象を受けます。

ツタ以外にも、藤も目隠しとしてよく使われます。フランスでは4月から5月にかけて藤の花が咲きます。思わず立ち止まって眺めるほど、美しい光景。他の植物に比べて、花が咲き誇る期間は短いですが、最も春らしさが感じられる植物です。

またバラも目隠しとして使用されます。バラは塀の内側や外側に植えられており、バラが目隠しとして使われていると塀が華やかになります。美しい景観を作り出しています。
ご紹介した通りフランスのお庭の目隠しは、ナチュラルな印象を受けるものが多く、どこか心を穏やかにさせてくれます。フランスのお庭の目隠し、ぜひ参考にしてみてくださいね。