マイホームを建てて、理想のおうち暮らしを実現したい!という人は多いのではないでしょうか。私の住むフランスでは、実は新築を建てるということはあまりありません。フランス人は基本的に中古物件を購入し、リノベーションで理想のおうち作りをするのです。日本とは異なるフランスの住宅事情とは?現地からお伝えします。

古い建物を愛するフランス人

フランスには築100年は超えるようなアパートはざらに存在します。パリの街を歩いていると、昔からある建物がほとんどで、新築のアパートが建てられることはめったにないんです。地方に行っても、新築を建てるというよりは、圧倒的に中古物件を購入する人が多いのです。よく言われていることですが、ヨーロッパの人たちは古い景観を大切にします。そのために、古くなった建物を取り壊そうとはせずに、リノベーションをしながら、次の住人へと繋いでいくのです。

以前パリで学生をしていた時、住んでいたのは、築100年以上のアパートの屋根裏部屋。アパートのエレベーターはびっくりするほど昔のもので、これって動くの?と不思議に思うほどアンティークな作り。エレベーターのない4階や5階だでの古いアパートもあり、多少不便さを強いられるほど、正直現代の建物とはかけ離れた物件が多く存在します。それでも「古い建物だから仕方ないよね。」とフランス人は全く気にしていない様子。

むしろ、フランス人は「このアパートの外観が素敵だよね!」、「ここの通りすごく雰囲気がいい!」などなど、美しい外観や建築物やそこの住む人たちが作り出す雰囲気に惹かれることが多いよう。便利な新しいアパートでも、外観がいまいちだと「こういうアパートには住みたくない…。」と、新しいからと言って、惹きつけられることはないみたいです。

フランス人は基本中古物件を購入

フランスの不動産。中古物件のアノンスがほとんど。

そんな古いアパートを大切にするフランス人は、リノベーションにこだわります。中古物件を購入し、リノベーションにお金をかけるというのがフランス人流。実際市場には、日本であれば取り壊されても不思議ではないと思うような、内装がとんでもなく古い物件があります。

しかし、フランス人はそのような内装を全てやり直さなければならないような物件はお買い得だと言います。次の住人がすぐにでも住める状態のいい物件に比べると、物件の価格も下がるので、お安く購入できるからです。それに、壁紙、キッチン、お風呂場、トイレ、全てを自分がやりたいようにリノベーションができれば、理想のおうち作りができる!あえて、内装がボロボロの中古物件を購入する人がいるほどです。

丸一軒自分たちの手でリノベする人も

毎週末、購入した家やアパートのリノベーションを自分の手で行ったというフランス人を何人も知っているほど、フランスではDIYブームがずっと続いています。フランスにはルロイ・メルラン(Leroy Merlin)などホームセンターが多く存在します。リノベーションに必要な全てのものを購入することができるんです。週末になると、どこの店舗もかなりの人で混み合っているほどです。

知識がないのに、リノベーションなんてできるの?何かあった時にために、プロに任せた方がいいのでは?なんて最初思ったりもしましたが、リノベーションのことを学びながら、自分たちの手で内装をするのがとにかく楽しいのだそう。どうしてもプロでなければできないという部分だけは、職人さんに頼むようですが、基本的には全て自分たちの手でリノベーションをしたと聞きました。

知り合いに二階建ての一軒家を2年かけてリノベーションしたという人がいます。毎週末、大きな作業がある時は有給を使って、コツコツとリノベーションをしていったのだそう。2年なんて気が遠くなるような作業のように思いましたが、「楽しかった〜。それに、自分の手で全てリノベーションしたから、家に余計愛着が湧いた。」とのこと。まるで趣味のようにリノベを楽しんでるような印象を受けました。

そんなリノベで理想のおうち作りを実現したフランス人のお宅にお邪魔すると、うっとりするほどセンスが良くて、素敵な家が多いのです。フランス人のおうち作りに対するこだわりが垣間見れます。いつかそんなフランス人のおうちもレポートしてみたいと思います。

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